力みは、言い換えると「筋肉の過緊張」です。
筋肉っていうのは、
簡単に言うと、伸びるか・縮むか、そのどちらかしかできません。
腕の力こぶ💪は、肘を曲げることで上腕のところの筋肉が「縮む」。
逆に、肘を曲げたところから腕を伸ばすと、上腕のところの筋肉が「伸びる」んですね。
この過緊張っていうのは、
通常よりも過剰に筋肉を緊張させていることを言います。
『力みはよくないよ、リラックスして』って、
力むことで痛みや不調、動きにくさ、やりにくさを引き起こしてしまうから推奨ではありますが、
だからと言って、リラックスし過ぎることもあり・・・
それも力みとともにオススメはしません。
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それで、
力みに至る要因は3つあるかなと思います。
①「本来働くべきところ」が働かず、
その「力んでいるところ」が「本来働くべきところ」の代わりに働かざるを得なくなっている
②他の動作のためにしている身体の使い方の影響
③身体やモノの構造の誤認識
例えば
管楽器演奏で多い課題の『指が力んで動きにくい』で考えると
要因には以下のことが思い浮かびます。
・楽器の構え方
・息の吐き方
・楽器のキーの塞ぎ方、開け方
「指だけ」が動きにくさの原因ではなく、
いろーんな身体の使い方の誤解が重なった結果「指が動きにくくなっている」っていうことがめちゃ多い😔
中でも、すっ飛ばされがちな楽器の構え方(楽器をどう持ち、支えるか)は要因の中でも大きな割合を占めるなと感じます。
指の力み。
結論から言うと、
楽器を支えるために体幹を使っているか否か🦴がめちゃ関連します。
まず、『体幹』て何?ですが、
検索してみるとさまざまな解釈があるけど、

私としては、体幹は、頭・脊椎(頸椎・胸椎・腰椎・仙骨・尾骨)と胸郭(肋骨・胸骨)。軸骨格とも呼ばれるものを指してます🦴
*イラスト参照
そして、その体幹の動きをサポートするために「脊柱起立筋群」(脊椎周りの筋肉たち)があると考えています💪
指が力んでいる人に多いのが、
楽器を構え支えるという動作に、働きたい体幹の骨と脊柱起立筋群の代わりに、
肩や腕・背中、腰、脚などの筋肉を過緊張させて支えているがために、
指を動かす筋肉に悪影響が出ているパターン。
しかもね、
脊椎には脊髄(脳から繋がる太い神経)が通っています。
神経は、
脳からの運動の指令や、身体の感覚を脳に伝える役割を持っていて、
その脊髄から指や足など末梢にまで繋がっています。
脳から指へ動きの指令を伝えるためにも体幹がめっちゃ重要って言う理由に、
この神経の連絡も関係しているんですよね。
そしてこれは管楽器はもちろん、ピアノでも同じこと。
レッスンではこの体幹についても言及しますので、気になる方はぜひ聞いてください^^