「リラックス」「脱力」は
やり方を間違えると、
身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
なぜなら
最低限必要な力まで抜いてしまうから。
そうすると、
動きずらさが生じたり、
意図せず、しんどさを引き起こしてしまう方向に向かいかねません。
《演奏するときにリラックス・脱力したいのは何のため?》
私が頭に浮かぶのは
力を抜いて余計な力みをなくしたいため
だとしたら、
《それをすることでその先に何を望んでるのか?》
《それをすることで得たいのは何か?》
こう考えてみると、
リラックス・脱力した状態で、
・楽に音を出したい
・動きやすくしたい
でしょうか。
実験してみましょう。
【 座った状態で、「リラックスしよう」「脱力しよう」と、してみる 】
身体はどうなる?
首は?
背中は?
お腹は?
足は?
身体が縮こまってない?
頭が脊椎の方へ(下へ)押し下がってない?
背中は丸まってない?
お腹が突き出してない?
足に上半身からの重みが加わってない?
これって楽ですか?
楽に感じたとして、この状態での動きやすさはどうでしょう?
重力に全部任せて「はーっ」とため息をつくように、 身体をダラーンとしてしまうと、 その時は休まってリラックスしたように感じますが、 その後動こうとした時、 うーん…!! と、身体を伸ばすステップを踏まないと 次の動きに繋げられない。
そんなこと、ないですか?
それこそ「リラックス」「脱力」と言って
身体を縮こまらせていた証拠であって、 動きの幅を狭くして、動きづらくさせている可能性があります。
そこから、「さぁ動こう」「さぁ演奏しよう」としたら
パワーが必要になってきます。
その瞬間に、 また同じように力みを復活させたら、元も子もありません!

結局、
演奏するにはもともとパワーがいります。
ただ、間違った認識の「リラックス」「脱力」状態から演奏しようとすると
かえって演奏しづらいのです。 本当に得たい、「楽に・動きやすく」を望むなら、 それを許す身体全体の適度な張りが必要なのです。 この続きは次の記事へ:「リラックス」「脱力」は結果起こるものであって、やるものではない