
管楽器を演奏する時、歌う時など、息が音になる演奏法をする人にとって大事なこと。
私も少し前まで誤解していた、『息の方向』について。
私が学生時代、よく聞いていた言葉がこちら。
「音を前に飛ばせ」
「楽器に息を入れて」
など、“前へ”ということが連想されるキーワード。
その言葉のもと、やってきました。
しかし、呼吸における息の流れを身体的に大まかに考えると、
あまり良いイメージではなかったのです。
息を吸うと肺に入る⇒その息は肺から口に向かって動き、
息は口or鼻から出る。
この「肺から口に」というのが大事で、
位置的に見ても口は肺より上にあるので、
それに従って「息は上にいく」というのが事実です。
「楽器に息を入れる」ではなくて
「息は上顎の天井に向かって吐く」
だけを考えて吹いてみると、
吹きやすいし音もスムーズに鳴ります。
♬楽器なしで、ゆっくり深呼吸しましょう♬
①息をまず何も考えずに吐いてしまって、
②鼻から吸って(肋骨は動けて肺が四方八方へ膨らむイメージをもって)、
③息を鼻の方へ抜けさせるように鼻から吐く。
何度も繰り返します。
そしたら次は、
①息をまず何も考えずに吐いてしまって、
②鼻から吸って(肋骨は動けて肺が四方八方へ膨らむイメージをもって)、
③息を鼻の方へ抜けさせるように鼻から吐くイメージをもったまま、ただ口を開ける。
このイメージがついたら、
音を出さなくていいので、マウスピースをくわえて同じようにやってみましょう。
これもできたら、
音を出してみましょう!
大事なのは「できてるのかな・・・?」と考えながら吹くのではなく、
ただただ「息は上へ行くんだよ」と思うだけ。
天井に向かって 、でも良いですし、
頭の中の水分を震わせる、と思っても良いし、
矢印として↑をイメージするだけでもOKです。
「できてるのかな・・・?」と考えている間は、残念ながらその思いが邪魔をしてやっていない可能性が大です。
やると決意して、ただただ、やるのみです。