タンギングは「舌の動き」ですが
その舌が動きやすいか動きにくいかは、舌そのものもそうですが、
息の使い方、アンブシュア、腕の動きなど色々なことが影響します。
今回は舌そのものについて。
タンギング時の舌の動き
タンギングするときに、
下顎と舌が一緒に動いているとしたら、それは改善の余地があります。
舌は下顎の中にあるものですが、
下顎と舌は別々の動きができるものです。
そして、タンギングで動かしたいのは舌の先端であり、
『リードから離す時に、舌の先端は前へ動かす』意識が必要。
*舌をリードから離す時に、
喉の方へ後ろに引き込んでいると顎も一緒に動きがちになります。
《舌の先端」を動かすエクササイズ》
*下の歯・上の歯ともに、奥歯から前歯までなぞる
・歯の内側
・歯の上側
・歯の前側
※この時、舌の動きに注目しすぎず、
目は上下左右色んな所を「見ながら」とか、
それと共に「頭も自由に動いて良い」と思いながらとか、
子犬のように少し微笑みながらした方が有効です🐶
*舌の先端への意識が高まったら、
すーごく緩く、ゆっくりと、優しく、
上の歯に舌の先端を付けてから、
上の歯を歯茎側から歯の先端に沿って動かします。
これが舌の先端を前に向かって動かす動き。
それがわかってきたら、
息を吐くことも組み合わせましょう。
舌は下顎とは別の動きができるはず。
タンギングの「Tu」を再考する
教本にタンギングを示すためによく「Tu」と書かれていますが、
人によってはこの「Tの子音」「uの母音」を別のものに置き換えてみると有効なことがあります。
「Ti」や、「Ru」、「Nu」、「Ri」、「Ni」、など試してみましょう。
それぞれ舌の動き方が微妙に異なります。
教本に書かれているからと言って、固執する必要はなく、
ほかの選択肢を試してみることは有意義です。
もう一つ重要なポイント!
わたしの場合、
この「Tu」ですが、長らく日本語発音の「トゥ」で捉えていました。
ですが、英語発音で捉えた方がより有効でしたし、
『息を吐き続けながら「t」の発音をする』と思うだけで十分でした。
何を考えるか、何を意識するかで、タンギングはかなり変わってくるので、
自分の音色や、発音の瞬間、しやすさなどを考慮して、自分のタンギングを見つけていきましょう!